僕は今バンクーバーで美容師をしています。
この記事を見ている方はおそらく
海外で美容師がしたい!
海外で美容師をしてみたいけど不安がたくさん、、、。
と思っている方だと思います。
今回は僕が実際に海外で美容師をして、感じたこと思ったことを記事にします。
タップできるもくじ
海外で美容師
僕は今現在ワーキングホリデービザを取得し、バンクーバーで美容師をしています。
昔から
海外で1度は美容師をしてみたい!
と思っていました。
そしてちょうど1年前に海外へ行く!と決め、今に至ります。
実際に海外で美容師をするにあたり、たくさんの期待がありましたがそれよりも不安がたくさんありました。
・英語が話せないけど大丈夫なのか
・本当に日本よりも楽で稼げるのか
・働くお店はあるのか
etc…
これから海外で美容師をする方、したいと思っている方、全ての方がこう思っているはずです。
そんな疑問や不安を1つずつ解消していきます。
海外で美容師は稼げるのか
まず1番気になる
海外で美容師は稼げるのか
から解説していきます。
結論から言うと、
50/50
です。
これは雇用形態や給料体制、お店の集客力、個人の集客力によります。
僕は以前日系サロンで働いていましたが、その時は日本で貰っていた給料とさほど変わらない、もしくは少し多いぐらいでした。
今はローカルサロンで働いていており、そこでは日本の給料より約1.5倍ほど多く貰っています。
カナダにはTip制度があるので、それもあって稼げるというは正直あります。
なぜこんなにもお店によって給料が変わるのか
それは歩合制が有るか無いかです。
日系サロンのときは、いくら売り上げても時給+Tipしか貰えませんでした。
今のサロンは時給は最低保障とし、もし売り上げ額の数十%が時給を超えたら売り上げ額を採用してくれます。
説明が難しい、、、。
まぁ美容師さんであれば分かると思います。
なので今は時給or歩合+Tipとなっています。
ただもしサロンに集客力が無い、かつ個人での集客力も無い、となると結局は時給+Tipしか貰えないということです。
また完全歩合制のサロンもあります。
これは時給は無く、売り上げに応じて給料が変わります。
売り上げが0であれば、給料ももちろん0。
なので働くサロンを探すときは、給料体制を必ず確認することをオススメします。
海外での美容師は楽なのか
次に
海外での美容師は楽なのか
という点です。
なにを楽とするかは人それぞれですが、決して楽ではないです。
というのも、やはり接客業なのでそれなりに英語力が必要です。
僕自身、まだまだ英語力が足りないので、上手くコミュニケーションが取れない時もあります。
なのでそういった意味では、楽ではないです。
ただ時間で言うと凄く楽です。
就業終了時間になるとすぐ帰れます。
7時閉店だとしたら、7時ぴったりに帰ります。
もしお客様が営業時間を超えるメニューを追加したいと言った場合、僕は予定があれば断っています。
そしてお客様もそれを理解してくれます。
もちろん施術が長引いたりした場合は別です。
日本で働いているときは、家に帰るのが夜の12時や1時でした。
なので仕事の後に美容師以外の友達と遊んだりご飯に行ったりなど、ほとんどありませんでした。
でも今では美容師以外の友達とも会えるし、ご飯を食べに行けるし、映画も観に行けます。
1日の内の自分の時間が大幅に増えました。
給料についての付随ですが、例ば日本と海外が同じ給料だとしても、拘束時間が違います。
日本では12時間以上、海外では8時間。
そういった意味では楽して稼げる、のかもしれませんね。
英語力は必要なのか
先程も軽く触れましたが
英語力は必要なのか
という点ですが、もちろんあったほうが良いです。
正直0でもできないことはないです。
カウンセリングは写真を見せる、見せてもうらうで解決できます。
今はSNSという便利なツールがありますし、Googleで検索すれば色々の髪型の写真が出てきます。
それだけでもお客様の希望のヘアスタイルがわかります。
ですがより深いカウンセリングが必要な時は、英語力が必要です。
またお家でのケアであったり、スタイリングのコツや方法を伝えるときも英語力が必要です。
0でも良いけど、あったほうがお客様も自分自身も納得のいく仕上がりになります。
最低限スタイリストになってから
バンクーバー以外は確かではありませんが、基本的に募集しているのは
スタイリストのみ
です。
アシスタントを募集している日系サロン、ローカルサロンも極稀に見かけますが、
日本でスタイリストになってから行くほうが良いです。
正直、日本の美容師さんの技術レベルはやっぱり高いですし、気遣いなどができるのは凄く強みです。
もちろん全ての技術が上というわけではなく、ハイライトだったりハイトーンカラーなどは、やはり海外の美容師さんのほうが上手いという印象です。
ただカットに関しては、左右の髪の長さが違うお客様が来るなんかは日常茶飯事なので、やはりカットは日本人のほうが上手いです。
また気遣い、丁寧な仕事ができるだけで、本当にお客様が自分たちを見る目が変わります。
あなた本当に丁寧ね
などを言っていただけます。
そんな気遣いや丁寧な仕事も日本人ならではの強みだと思います。
そういった点も含め、日本でしっかり技術・接客を学んでからスタイリストなり、それから海外へ行くというのがオススメです。
安心してください。
日本人美容師はどの国でも需要はめちゃくちゃあるので、必ず働くサロンは見つかります。
プロとして任せてもらえる
僕が海外で美容師をして、一番驚いたことは
プロとして任せてもらえる
ということです。
ほとんどのお客様が、僕たち美容師というプロの意見をしっかり聞いてくれて、なおかつ任せてもらます。
例えば
「髪の長さはどう?」
「髪の量はどう?」
と聞くと
「あなたはどう思う?あなたが良いと思うならそれでいい」
などと言ってくれます。
何かを聞くたびに、プロとしての意見を求められます。
そして、できない事はできない、良くないものは良くない、とはっきり伝えれます。
カウセリングの時点で、
「あなたを信じるから、似合うように好きにして」
と言ってもらえることもあります。
全てを任せてもらえるぶん凄くハードルは上がりますが、喜んでもらえた時は凄く嬉しいですし、やりがいを感じます。
アジア人の髪はアジア人が制する
最後に
アジア人の髪はアジア人が制する
です。
僕が住むバンクーバーには、たくさんのアジア人がいます。
アジア人と髪といえば、太く、量が多い。
ローカルの美容師さん達が言うには、アジア人の髪は難しく上手く切れないとのこと。
そうなってくると、アジア人の髪に慣れている日本人美容師の出番です。
1人の方を満足させることがきたら、口コミでどんどん広がます。
するとどんどんお客様が増えていきます。
アジア人の方たちからの需要は凄くあります。
実際僕も有り難いことに、口コミと紹介でたくさんのお客様にご来店いただいています。
まとめ
僕は正直、美容師という仕事が好きなので日本で長時間バリバリ働くのも好きです。
そして海外で、仕事とプライベート両方を充実させるのも好きです。
どの国の人たちも、可愛くなりたい、キレイになりたい、かっこよくなりたい、その気持は全員一緒です。
僕たち美容師はどこの国へ行っても、お店に来ていただいた全てのお客様たちの期待に応えるだけです。
海外に来て改めて美容師という職業を選んで良かったと思いますし、もっと好きになりました。
僕はやっぱり美容師が大好きです。